「産後のサポートって、自分が使っていいものなのかな」と迷ったまま、気づけば時間が経っていた、という声はよく聞きます。対象の年齢や手続きの流れがよく分からないと、なかなか動き出しにくいですよね。
こんにちは。地域情報メディア『オオタノトビラ』エリア担当ライターのミチノリです。わたし自身は整体師なので、産後の体のしんどさは職業柄よく耳にします。制度の話を聞いても「申請がめんどくさそう」と後回しにしてしまう気持ち、少し分かる気がして。
今回は、大田区が実施している家事・育児サポート「ぴよぴよサポート」について、誰が使えるのか、どう申請するのか、令和8年度から変わったことは何か、という順番で整理してみます。
「ぴよぴよサポート」は産後だけの話ではない
名前に「産後」とついているので、出産直後しか使えないと思っている方もいるかもしれません。でも対象は、3歳の誕生日の前日までの子どもを育てている大田区在住の世帯です。
子どもが1歳になっても、2歳になっても利用できます。子ども1人あたり年間30時間が上限で、誕生日の年度ごとに利用可能時間がリセットされます。対象期間内なら、随時申請できるのも動きやすいところです。
ヘルパーが家に来て何をしてくれるのか
ヘルパーが自宅を訪問して、家事と育児の手伝いをするサービスです。料理や掃除、洗濯、子どもを抱っこしてもらうことなども含まれます。ただし、何でもできるわけではなく、できること・できないことの一覧が大田区公式ページに掲載されています。
実際に利用した区民の声として「短い時間で料理をたくさん作ってもらえた」「洗濯や床掃除をしてもらいながら話し相手になってもらえた」という声が区の情報に紹介されています。利用前に一度、公式の「できること・できないこと」リストを確認しておくと、当日のすれ違いが減ります。
費用は1時間500円、初回は2時間無料
自己負担は1時間あたり500円です。最低利用時間は1回2時間以上なので、1回あたり最低1,000円になります。初めて利用する世帯は最初の2時間が無料になるので、試しに使ってみることもできます。
住民税非課税世帯と生活保護世帯は自己負担が免除されます。申請の際に免除の項目を選択する必要があるので、申請前に自分の世帯が対象かどうかを確認しておくとスムーズです。
令和8年度から変わった二つのこと
令和8年度(2026年度)から、利用ルールが一部変わっています。内容を知らないままだと、利用可能な時間数が思わぬ形で減ることがあります。
- キャンセルのルール変更
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利用前日の17時以降のキャンセル、または連絡なしのキャンセルは、利用可能時間から1時間分が引かれます。前日が土日祝の場合は、その前の平日の17時が締め切りになります。
- 支払い方法の追加
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これまでのPayPayと請求書払いに加えて、クレジットカードが使えるようになりました。利用当日の前払いが基本です。
キャンセルの扱いは特に注意が必要です。繰り返しキャンセルが続いた場合は、区からキャンセル料を求められることもあると明記されています。予約を入れる際は、スケジュールに余裕を持って調整しておくほうが安心です。
在宅ワーク中でも使えるかどうか
テレワーク中でも利用できます。ただし、子どもに何かあったときに対応できることが条件です。その場合、ヘルパーは育児の補助はできますが、家事の手伝いのみとなります。
また、子どもが不在の場合でも2回目以降は家事サポートを受けられます。ただし初回の2時間は子どもが在宅している状況でのサポートが条件です。保護者も子どもも不在の場合は利用できないので、この点は事前に確認しておくと安心です。
利用開始まで、どれくらい時間がかかるか
申請してすぐ使えるわけではない点は、知っておくといいと思います。区への申請から登録完了まで7開庁日程度かかります。その後、パソナライフケアへの予約も利用希望日の7営業日以上前に入れる必要があります。
つまり、「来週使いたい」という動き方は難しい。「来月以降に使えるよう準備しておく」という感覚で動くほうが、無理がありません。
申請の流れを順番で確認しておく
以前に申請して手元に「決定通知書」がある方は、改めて申請する必要はありません。直接予約サイトからサポートを依頼できます。初めて申請する方は、次の流れになります。
マイナポータルの「ぴったりサービス」から電子申請できます。郵送または窓口申請も可能です。妊娠中の方は出生届を提出してから申請してください。
申請から7開庁日程度で郵送されます。公印が黒で印字されますが、正式な通知書です。
利用希望日の7営業日以上前に連絡します。初回用と2回目以降用で申し込み先が分かれています。詳細は大田区公式ページから確認できます。
PayPay払いはサポート前にヘルパーへ直接支払います。クレジットカードまたは請求書払いの手順は、事前に確認しておくと安心です。
「にこにこサポート」とどう違うのか
大田区には「ぴよぴよサポート」と「にこにこサポート」という似た名前のサービスがあります。どちらも家事や育児を手伝ってもらえますが、内容はかなり違います。
| サービス名 | 主な対象 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ぴよぴよサポート | 2歳まで(3歳の誕生日前日まで)の子がいる世帯 | 1時間500円(初回2時間無料) |
| にこにこサポート(産後ドゥーラ) | 妊娠中から産後1年未満の母親 | 1時間1,000円(初回2時間無料) |
にこにこサポートは産後ドゥーラの資格を持つ支援員が対応します。育児相談や精神的なサポートも含まれる点がぴよぴよサポートとの大きな違いです。産後の時期が対象なら両方の利用も選択肢に入りますが、それぞれ申請先や条件が異なるので、大田区の公式ページで確認するのが確実です。
公式ページで確認しておきたいこと
今回の素材で確認できた内容は公式情報と照合していますが、できること・できないことのリストは令和8年度に更新されています。英語版・中国語版については準備ができ次第の掲載予定とのことで、2026年6月時点では日本語版のみ確認できる状態です。
- 最新の「できること・できないこと」リスト(大田区公式ページに掲載)
- 免除制度の対象かどうか(住民税非課税・生活保護世帯)
- 電子申請(ぴったりサービス)の操作手順
- 初回・2回目以降でパソナライフケアへの申し込み窓口が異なる点
- 利用可能な残り時間数の確認方法
問い合わせ先は二か所あります。サービス内容についてはパソナライフケア(フリーダイヤルあり)、制度全般については大田区子育ち支援課(蒲田五丁目)が担当です。電話受付の時間帯がそれぞれ異なるので、公式ページで確認してからかけるほうが動きやすいです。

「できること」リストを一度見ておくと、当日の頼み方がずっとスムーズになります
まず申請ページを開いてみるだけでいい
申請は電子申請(マイナポータル)か郵送か窓口から選べます。「マイナポータルって難しそう」と感じる方は、郵送用の申請書を印刷して記入する方法もあります。どちらでも申請先は同じです。まず大田区の公式ページを開いて、申請書の様式を見てみるくらいなら、今日にでもできます。
わたし自身、職場で産後の体のしんどさを訴える方の話を聞くことが多いのですが、「使える制度があるのに申請の手間がネックで動けない」というパターンはよくあります。今回の内容を見て、思ったよりハードルが低いと感じてもらえたら、少し前進できそうな気がします。
子どもが2歳になる前に、まず申請だけでもしておくという動き方がいちばん無理がありません。利用するかどうかは、決定通知書が届いてから考えても遅くはないですよ。













